粉川哲夫の【シネマノート】
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【『報知新聞』「おもしろ映画採点」のためのメモ】


1997-08-21

●素晴らしき日

好きなことをやる個人。他人に頼らない。その分だけ自由。が、その分だけ孤独。しわよせは子供に。
(ヤクルトホール)



1997-08-20

●バットマン&ロビン

気を引く素材と役者をそろえながら、十分に活かされていない。筋肉を見せないシュワちゃんも迫力なし。
(池袋シネマ・サンシャイン)



1997-08-19

●ウォレスとグルミット

オシャレすぎる最近のアニメにウンザリしていたのでドンくさい人形アニメの表情に親しみをおぼえた。
(シネ・ラ・セット)



1997-08-11_2

●ラリー・フリント

ヘアヌードなんぞでお茶をにごしている日本では、フリントがまるで革命家にみえる。C・ラブも力演。
(シネマライズ)



1997-08-11_1

●ジャングル大帝

自然や動物との共生を説くのなら、まず、動物の擬人化はやめた方がいい。美しいが、ワンパターン。
(松竹セントラル)



1997-08-07

●アナコンダ

あやしげなアマゾンと蛇の怪物。定式をふんだB級ホラーで楽しめる。ジョン・ヴォイトのクサ~い演技はみごと。
(ソニー試写室)



1997-08-06_2

●スターウ-ズ

集団指向の時代が終り、かつては感動的だった連帯や父子の再会の物語も、あまりピンとこない気がする。
(FOX試写室)



1997-08-06_1

●日蔭のふたり (Jude/1996/Michael Winterbottom)(マイケル・ウィンターボトム)

最初、東欧のジミな映画のような出だしだが、それがタダものではないことがわかる。
子供の自殺には驚愕した。ケイト・ウィンスレットの一途な感じがいい。
(シネマスクウェアとうきゅう)



1997-07-31

●ボルケーノ

ロス市内でマグマが噴出するというアイデアだけで、すべて決まり。アン・ヘイチといっしょに地下道に入った女はあっけなく燃えてしまったが、ちょっと気の毒。一人(あとで真実とわかることを)主張する人物、先導するガッツの人、この手のハリウッド映画ではお定まり。しかし、お定まりだから、型をきちっと押さえていると見事な印象を受ける。
ただ、この手の映画では、見るからに危険なことをやってみすみす命を落とす人物が必ず出てくる。たとえば、ジョン・キャロル・リンチが演った地下鉄の責任者。これは、自然環境を無視した罰で、最初から死ななければならなかったのか?
(よみうりホール)



1997-07-24

●私家版

テレンス・スタンプが、安定した老年に入って、いい演技をしている。もう若さへの迷いはない。
(シネアミューズ)



1997-07-22_2

●ラブ・アンド・ウォー

アッテンボローは、歴史の再現が好き。でも、ベニスの豪邸のシーンはよかった。
(みゆき座)



1997-07-22_1

●スピード2

なんでもできるが、みな同じの鈴木杏樹みたいなサンドラ・ブロックと思っていたら、この人、意外とタフ。ちょっとディディ・ハレックのよう。ユダヤ系か? 歳をとったら、おせっかいおばさんになるかもしれない。
(FOX試写室)



1997-07-15

●スノーホワイト

シガニー・ウィバーの怪女ぶりだけのただのホラー。
(渋谷東急)



1997-07-14

●ビースト 野獣の日

こいつは、笑った。時代状況のとらえかたが鋭い。
(シネセゾン)



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